仕事における「能力の高さ」ってどうやって測ると思う?
「高い成果を上げている」「業界の事に詳しい」「仕事が早い」「人望がある」…などなど測り方にはいろいろありそうだよね。
でも、測り方がいろいろあるって結構困る。だっていざ自分が「能力の高い」人材になろうと思っても何をしたら良いかわからないから。
#目指すゴールがわからない
だから俺は「仕事の能力ピラミッド」ていうフレームワークを考えたんだ。それが以下の図。
これがあれば「能力の高さ」について理解しやすくなるんだ。というか俺がわかりやすく教えるよ。
この記事ではこの「仕事の能力ピラミッド」について解説するね。
「仕事の能力ピラミッド」を考えた経緯
俺って新社会人として入社した頃、全然仕事が上手くいかなくって、一時期めちゃくちゃ心を病んでたんだ。
レンタルビデオ屋に行って「鳥のさえずり」とか「波の音」のCDを借りて、Googleで「笑い方 笑いたい」とかって調べてたな。
#末期
少し仕事に慣れてきて気持ちも少し前向きになってきた頃、「もっと仕事ができるカッコいい社会人になりたい」と思って「仕事ができる」ようになるための勉強をめちゃくちゃしたんだ。
役に立った情報も沢山あったけど、人によって言ってることがバラバラだったり、逆に色んな人が同じような当たり前の事を言ってたりして、「結局何をしたら良いんだろう」という期間が続いた。
#ノウハウコレクターだった
社会人5年目くらいになってくると仕事にも慣れてきて、優秀な先輩の動きを観察したり自分の仕事の中で仮説検証したりする余裕がでてきたんだ。
すると今まで集めてきたノウハウたちが「あれってつまりこれのことか」とか「これをしてもあれができてなかったら意味ないんだ」という感じに徐々に整理されてきたんだ。
#点が線になるというやつ
そしてその理解をフレームワークに落とし込んだものがこの「仕事の能力ピラミッド」。
このフレームワークができたときは「これで仕事に関するいろんな事が体系的に整理できるぞ」とワクワクしたよ。
#この気持ちわかる?
「仕事の能力ピラミッド」の使い方
じゃあさっそくこの図の使い方について説明していくよ。
定義
まずはこの図に出てくる言葉の意味(定義)を確認しよう。最初の定義は以下の通り。
仕事の能力=汎用スキル+専用スキル+実用スキル
汎用スキルは全ての仕事で役に立つスキル、専用スキルは今の仕事で役に立つスキル、実用スキルは汎用スキルと専用スキルを知っているだけでなく、実際にそれらを成果につなげるスキルというように定義したよ。
例えば「論理的思考力」や「コミュニケーション能力」などは汎用スキル、「英語力」や「プログラミングスキル」などは専用スキル、実際にプログラミングを使ってお客さんの悩みを解決する力が実用スキルという感じかな。(本当はもっと奥深いけど)
次の定義は以下の通り。
汎用スキル=正しい方向性×投下時間×時間効率
仕事の進め方(方向性)が正しければ、時間をかければかけるほど、そして時間あたりの効率が高ければ高いほど、良い結果に繋がりそうだよね。
さっきの例では「プログラミング」を「専用スキル」としたけど、「汎用スキル」として機能することもある。
例えば「プログラミング」をお客さんの悩み解決のために使うなら【正しい方向性】、他の仕事を自動化して力を入れるべき仕事の時間を増やすために使うなら【投下時間】、力を入れるべき仕事自体を効率的にするために使うなら【時間効率】が大きくなるイメージ。
#伝わってるかな?
そして最後の定義は以下の通り。
上に乗る構成要素は、土台となる構成要素以上の大きさにはなれない。また、上に乗る構成要素の方が大きかったとしても、土台の大きさまで小さくなる。
これは図で説明したほうがわかりやすそう。下の図のようなイメージ。
つまり、自分が持っている専門知識以上の実績が出ることはないし、専門知識が沢山あっても汎用スキルが無ければ仕事の能力としては評価されないし、効率良く沢山時間を使っても方向性が間違っていたら意味がないということ。
この考え方を理解してもらえたら、いよいよこのフレームワークを使い方を説明するね。
使用例
このフレームワークを使うと、世間で言われている「仕事」に関する大事なことがなぜ大事なのかがわかるようになる。
ここでは具体的に4つの例を見ていこう。
例① 結局根性が大事
一つ目の例は「結局根性が大事」というもの。
「結局根性が大事」ということを言う人のイメージは、下の図の赤い部分のように全てにおいて根性でなんとかなるという考え方だと思う。
それは確かに間違ってはいない。
しかし、これを言われた人が思うことは「いや、そんな精神論言われても…」という感じだと思う。
こういうアドバイスする側とされる側の解釈の違いによって、せっかくの成功者のアドバイスも役に立たないことが多いんじゃないかな。
ここからは「仕事の能力ピラミッド」を使いながら、「結局根性が大事」の意味を解説するね。
まず、「根性」を何のためにどう使うのかを分解して考えることが重要。
例えば「眠たい時でも疲れている時でも【根性】で仕事に打ち込むべし」というアドバイスだとしたら、それはこのフレームワーク上でいうと「【投下時間】を増やすべし」というアドバイスだということになる。つまり下の図の赤部分の事を言っているってことだよね。
他にも「何度失敗してもあきらめず【根性】で上手くいくまでやることが大事」というアドバイスだとしたら、それは「【正しい方向性】を見つけろ」というアドバイスだ。
同様の考えで「新しいニーズを【根性】でお客さんから聞き出すんだ」だったら「【実績】や【専門知識】」へのアドバイスかもしれないし、「時間がかかる仕事も慣れれば早くなる。辛い時期は【根性】で乗り越えろ」だったら「【時間効率】はそのうち良くなる」というアドバイスになる。
こうやって漠然としたアドバイスも、ピラミッドのどの構成要素を大きくするためにアドバイスしているのかがわかれば、アドバイスされる側も具体的に何をすればいいのかが見えてくる。
#最初からそう言ってくれればいいのにね
例② 人望が欲しい
二つ目の例は「人望が欲しい」だ。
一つ目の例を理解してくれた人なら、これもわかると思う。
確かに人望は「仕事の能力ピラミッド」の全ての構成要素に影響を与える可能性はある。
でもこれをさらに分解してどの構成要素を大きくするために人望を使いたいのか考えるべきだ。
例えば、「わからないことがあった時に頼れるから」という理由だったら【専門知識】や【時間効率】を大きくしたいということだし、「協力してくれる人が多ければ仕事が捗るから」という理由だったら【投下時間】や【時間効率】を大きくしたいということだろう。下の図の赤い部分だ。
そんな感じで、仕事における自分の成長のために何かが欲しいと思った時は、それが「仕事の能力ピラミッド」のどの部分を欲しているのかを理解すれば、適切な情報を吸収することができる。
#できそうかな?
例③ 結果がすべて
仕事ができる人はよく「結果がすべて」というようなことを言う。
確かに「仕事の能力ピラミッド」でも、下の図のように結果=【実績】は重要な要素だ。
仕事ができる人っていうのは【正しい方向性】で【時間効率】よく【投下時間】を確保しているうえで【専門知識】も十分にあるから、あとは実際に結果=【実績】を出すかどうかだけという目線で仕事をしているんだ。
#すごいよね
でも、仕事ができない人が「結果がすべて」という言葉を聞くと、「プロセスも評価してよ」とか「あいつはたまたま結果が出ただけだ」みたいな感想が出てくる。下の図のように実績だけで評価されてズルいというイメージかな。
でも、実はそれは間違ってる。定義でも確認したように、汎用スキルや専用スキル以上の実績が(安定的に)出ることはないから、結果=【実績】を安定して出せている人はプロセス(汎用スキルや専用スキルの部分)もしっかりしているんだ。
逆にいうと「結果がすべて」という言葉を鵜呑みにして、焦って結果を求めてはいけない。【正しい方向性】や【専門知識】がない状態では結果=【実績】は出ないし、逆に【正しい方向性】や【専門知識】を積み上げていけば、心配しなくても結果=【実績】が出るようになっていく。
#近道はない
だから焦らずに自分の「仕事の能力ピラミッド」を見つめなおそう。
例④ 資格を取りなさい
「手に職を付けたい」や「資格を取りたい」という人は多いよね。また、会社から「資格をとりなさい」と指示されることも多い。
これは本当に仕事の能力を高めるために有効なのかな。
俺の考えでは「状況による」というのが正しい。
そもそも「資格を取る」というのは「仕事の能力ピラミッド」における【専門知識】を高めるアプローチ。
だから、汎用スキル(【正しい方向性】・【投下時間】・【時間効率】)がないのに資格=【専門知識】があっても意味がないし、【実績】に繋がらない分野の資格=【専門知識】があっても意味がない。下の図のようなイメージ。
逆に資格や資格勉強が役に立つのは、汎用スキル(【正しい方向性】・【投下時間】・【時間効率】)が十分にある人が【実績】に繋がる資格を取るとき。そんな人が仕事の能力を上げるためには【専門知識】を大きくすることが重要だからね。
つまり、資格を取るべきなのは汎用スキル(【正しい方向性】・【投下時間】・【時間効率】)がある人。汎用スキルが小さい人は、まずはこの汎用スキルを十分に大きくする必要があるし、俺から言わせてもらえばこの汎用スキルがある方がよっぽど「手に職が付いている」状態だと思うよ。
#どこでも重宝される
使うメリット
ここまで「仕事の能力ピラミッド」の使い方について説明してきたけど、ここからは「仕事の能力ピラミッド」を使うメリットを3つ説明するよ。
メリット① 情報のインプットの質が上がる
使い方の具体例で見てきたように、この「仕事の能力ピラミッド」を使えば仕事に関するアドバイスを分類して理解することができる。
筋トレをするときもどこの筋肉に効いているかを意識しながらトレーニングした方が効果が高いらしいけど、情報をインプットするときも自分の仕事の能力のどこに関係する情報なのかがわかればより効果的な情報収集ができるようになるよ。
メリット② 努力すべき内容がわかる
自分の仕事の能力ピラミッドの形や大きさがわかると、今の自分の成長に必要な要素がわかる。
例えば、やればいいことはわかっているけど手際が悪い場合は【時間効率】を上げていかなければいけないし、そもそも何をすればいいのかわからない場合は【正しい方向性】を大きくするところから始めないといけない。
現状を変えるためになんとなく資格=【専門知識】を身につけたり、がむしゃらに残業=【投下時間】を増やしたりしても意味がない。
#気持ちはめっちゃわかるけど
メリット③ 正しく自分と他の人の能力を測れる
「仕事の能力ピラミッド」で考えれば、自分と他の人の能力を正しく測れるようになる。
個人的にはこれが一番大きなメリットだと思う。
例えば嫌な上司から理不尽な指示されたらイライラするよね。でもその上司の指示が【正しい方向性】に沿ったものだとしたら、実はそれでイライラしている方が間違っている。
逆に知識や経験=【専門知識】が豊富な上司でも、自分より汎用スキル(【正しい方向性】・【投下時間】・【時間効率】)は小さい上司もいる。
#パソコンが使えない、どうでもいいところに時間をかけるとか
で、そういう上司ほど知識や経験=【専門知識】だけでマウントをとってきたりする。
でも「仕事の能力ピラミッド」で考えれば自分の方が仕事の能力(のポテンシャル)が高いことがわかるから、マウントをとられたとしてもイライラせずに「知識や経験が身に付いたら、あんたよりも優秀だから勘違いするなよ」と心の中で思っておけばいい。
#ストレス緩和になる
あとは転職や別部署への異動で、自分の【専門知識】と【実績】がゼロになったとしても、汎用スキル(【正しい方向性】・【投下時間】・【時間効率】)があれば周りと比べて自信を無くすこともないし、周りからもちゃんと評価をしてもらえる。
この辺のことはまた別の記事でも書きたいなと思ってる。
結局何をしたら仕事ができるようになるの?
いろいろ説明はわかったけど、結局どうしたら仕事ができるようになるの?と思うよね。
結論としては汎用スキル(【正しい方向性】・【投下時間】・【時間効率】)を大きくするのが第一歩だ。特に【正しい方向性】を大きくしよう。
で、どうやって【正しい方向性】を大きくするかだよね。
今、俺が考える一番いい方法は、俺が作ったアプリを使うことだね。
急に宣伝みたいになっちゃうけど、それが一番効率的。だって、俺が考えた「仕事の能力ピラミッド」における【正しい方向性】を大きくするために俺が作ったアプリなんだから、必要なエッセンスだけが詰まってるんだもん。
#そりゃそうだ
そして【投下時間】と【時間効率】を大きくするためのアプリも作った。しかもこれは俺が「こんなアプリが欲しい」と思って自分のために作ったものだから、効果も実証済みだ。
最後にアプリを順番に紹介させてもらうね。
おすすめアプリ① 役割の樹(【正しい方向性】を大きくする)
一番オススメなのは「役割の樹」。
役割の樹
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このアプリには【正しい方向性】を大きくするうえで重要な要素が沢山詰まっているんだ。
具体的には自分の役割、目的、重要人物への正しい説得方法、正しい報連相の仕方などがわかるようになる。
これらについて知るだけなら本を読んだり、人に教えてもらえば十分かもしれないけど、アプリであるメリットは実際に自分の状況を入力して使えるところにある。
#個別に実践的なアドバイスができる
自分の頭の中でアプリと同じことができるようになったら、もうアプリは必要ないけど、【正しい方向性】の大きさにまだ自信がないなら使ってみるといいよ。自信がある人も自分の力試しに使ってみてほしい。
おすすめアプリ② モチベの灯(【投下時間】を大きくする)
次にオススメなのは「モチベの灯」。
これは【投下時間】を大きくするためのアプリだ。具体的には仕事に対するモチベーションを高めて、仕事に打ち込めるようにする。
モチベーションを高める方法にはいろいろあると思うけど、個人的には仕事に誇りを持ったり、嬉しい言葉を言われたりしたときにモチベーションが上がると思う。
だからこのアプリでは、見てモチベーションが上がる言葉を自分で沢山登録して眺めることができる。
#そうすれば自然とやる気が湧いてくる
逆にいろんな誘惑に対しては、自分が見たくない言葉を登録してモチベーションを下げることもできる。
子供の頃、親に「宿題やりなさい」って言われたらやる気無くなったよね。あれを辞めたいことに利用する。
実際俺はアプリを作るべきなのにゲームばっかりやってしまうときがあった。そんな時このアプリを使ってゲームを封印することに成功した。
#言葉の力は凄い
何かに対するモチベーションを高めたい時、または何かの誘惑を絶ちたい時にぜひ使ってみてほしい。やるべきことに沢山時間を使えるようになるはずだから。
おすすめアプリ③ 時短の書(【時間効率】を大きくする)
最後にオススメするのが「時短の書」。
これは【時間効率】を大きくするためのアプリ。
そして何を隠そう俺が最初に作ったアプリだ。
最初に作ったと聞くと完成度が低いと思われてしまうかもしれないけど、逆に言うとこのアプリが欲しいから自分でアプリを作れるようになったと言っても過言じゃない。
だから実際に一番自分で利用しているアプリでもある。
#制作者愛用
このアプリは主にパソコンのショートカットキーを覚えるためのアプリ。
ショートカットキーを使うか使わないかで、【時間効率】は大きく変わる。でもショートカットキーの一覧表とかもあるけど、調べたり探したりする時間があったら右クリックをした方が早い。
つまり、ショートカットキーは覚えて使わなきゃ意味がないんだ。
でも、メモ帳にいちいち「Control+Shift+S」とか書くのは面倒くさい。
#このアプリを作る前は仕方なく書いてたけど
このアプリを使えば、覚えたいショートカットキーだけを厳選して簡単に登録することができる。
【時間効率】を大きくすれば同じ成果をより短い時間で出すこともできるし、同じ時間でより大きな成果を出せるようにもなる。
あらゆるパソコン操作をショートカットキーでできないか調べて登録するクセを付けてみてほしい。圧倒的に仕事が速くなるはずだから。
まとめ
長くなっちゃったけど、まとめるね。
・仕事の能力は「仕事の能力ピラミッド」で測れる
・能力の高さとは実用スキル+専用スキル+汎用スキル
・汎用スキル>専用スキル>実用スキルの順番が大事
・汎用スキルを身に付けるには俺が作ったアプリがオススメ
ざっくり言うとそういうことだ。
今後も「仕事の能力ピラミッド」を使いながら、役立つ情報発信をしていくから注目していてほしい。
じゃあ、またね。